広島市西区の三滝地区には山沿いの住宅街にありがちですが細い路地やら階段が枝葉のようにあるので、三瀧寺に行く時に通ったことが無い道を路上観察を兼ねて歩いたりしています。
そんな感じで、住宅街の細い道を歩き九十九折の階段を上ったところ、何やら銅像の台座のみが鎮座する広場に出ました。
由緒正しいような、打ち捨てられているような…。何やら碑文のようなものがあったので読んでみると…
- 広瀬精一という人が昭和12年に親鸞像を建立
- 昭和20年に像が被爆し、昭和30年にその像をニューヨーク仏教会に移設
- 新たに若松丸(親鸞の子供の頃)の像を建立し、用地を広島市に寄贈
- 被爆50周年記念事業で若松丸像を広島別院に移設
- 台座は被爆の証として残す
という経緯だそうな。
ここのちょっと上が児童公園なので草刈り等の保全整備は毎年されているようですが、台座だけなので参っている人もいなさそうですね。ちなみに広瀬精一って人は浄土真宗の篤信家だそうです。
この界隈に住んでもう10年ちょっとですけど、まだまだ知らないことばかりです。